本と映画の埋草ブログ

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アリー my love_メモ◎007「魔性の女」[The Attitude]

 この回は、まず1つ目、ルームメイトのレネの機転で、アリーはイケメン検事ジェイソン氏とデートをすることになる。

 2つ目、ユダヤ教のラビと交渉をするという仕事がアリーに舞い込む。
 夫が植物人間になってしまった奥さんからの依頼で、法的には離婚が成立しているのだが宗教的には教会の承認が必要で、信者としてはそれがないと再婚できないとのこと。そのためアリーはユダヤの教会へ赴くのだが、ラビが堅物で交渉が決裂。アリーはつい、ユダヤ教に対する暴言を吐いてしまう。

 そして3つ目、アリーの元恋人ビリーの奥さんのジョージアは、別の事務所で弁護士をしているが、その事務所で彼女は突如、訴訟部門から他の部署への移動を命じられる。その原因はジョージアが美人であるから、というものだった。事務所社長の奥さんが嫉妬しているとのことで、それが部署移動の理由であるとのこと。

 という3つのエピソードが並行して描かれる。

 まず、イケメン検事とのデートは、彼のサラダの食べ方がだらしなく、アリーが幻滅するのを音のギャグで表現。可笑しい。
 お堅いユダヤのラビとは会うたびにぶつかってしまうのだが、ラビはなぜかアリーの暴言を気に入ってしまい、交渉はうまくいく。掛け合いの悪態が面白い。

 そして、アリーはサラダの彼にもエレベータで強烈なキスをかまし、さらにラビをデートに誘う。タイトルの「魔性の女」とはアリーのことだったのだ。

 ジョージアの職場の問題は、ジョン・ケイジが交渉することになる。トイレで気合いを入れるジョンの頭の中には鐘の音が鳴り響き、バックには映画「ロッキー」のテーマが流れ、彼はスローモーションで交渉に臨む、というのがバカバカしくて可笑しい。
 この回は、とにかくジョン・ケイジの変人ぶりが際立っており、笑いのすべてを掻っ攫っていく。

 

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 結局、ジョージアはその事務所を辞めることになり、「ケイジ&フィッシュ法律事務所」で働くことになるのだった。
 というわけで、アリーと元恋人ビリーとその奥さんジョージアは同じ事務所で働くこととなった。

 ラストでヴォンダ・シェパードが歌うのは、このドラマ「アリー my love」の主題歌である「Searchin' My Soul 」であり、ここで改めて主題歌をクライマックスに持ってくるというのは、この三角関係ラブコメディの設定が強固なものとなり、フォーマットが完成したのだよ、という宣言なのだろうか。

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