本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

埋草日記◎運動会シーズンと溝口敦「詐欺の帝王」

車を運転中、突然、銃声のような音が聞こえ、あわててそちらを見ると、小学校の校庭で運動会の練習中だった。ほのぼの♡

 

最近読んだ溝口敦の講談社文庫「喰うか喰われるか」が面白かったので、勢いづいて2014年発刊の文春新書「詐欺の帝王」溝口敦を再読。イベントサークル→闇金オレオレ詐欺を手掛け「詐欺の帝王」と称されたという人物・本藤(仮名)のインタビューなどを中心とした特殊詐欺についての新書。今回読んでいて改めて興味深いと思ったのは、90年代のダイヤルQ2の話。

NTTが利用料を徴収してくれるダイヤルQ2には多くの怪しい商売があったが、そのころ変造テレカも大いに出回っていた。ある詐欺師は安く手に入れた変造テレカを公衆電話に刺しっぱなしにし、自分が運営するダイヤルQ2に繋ぐという手法を使っていたという。タダ同然の変造テレカが情報料に化けて、NTTが詐欺師の口座にお金を振り込んでくるという仕組みであり、それを手伝っていたという人物は「人類始まって以来のおいしい商売」と証言していた。いやはや、すごいね。