本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

埋草日記◎「どくとるマンボウ航海記」にキューブリック映画が登場していた

子供のころ読んで面白かった北杜夫「どくとるマンボウ航海記」中公文庫が【増補新版】として今年刊行。懐かしく、読んでみる。

霧の深いアントワープの港で足止めを食った若きマンボウ氏がたまたま映画館に入って映画を見るのだが、タイトルなどは出てこないがストーリーの紹介から、それがキューブリックの「突撃」であることがわかり、驚く。さすがは日本の頭脳・北杜夫だと思うのは、カーク・ダグラスが着ているのがフランスの軍服で、英語を喋っており、フランス語とベルギー語らしき字幕付きでの上映だったとのことなのに、ほとんどストーリーを理解しており、ラスト近くのみ話が不明であった旨が記されている。