本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスティーの超有名作「アクロイド殺し」を読む

なぜだか急にアガサ・クリスティーのミステリーが読みたくなった。クリスティーの小説を読むのは、子供のころ以来ではないか。 面白いと思ったことは記憶している。「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」「ゼロ時間へ」などを読んだのを覚え…

小林信彦の「喜劇人に花束を」(新潮文庫)の再読と単行本との比較

「喜劇人に花束を『植木等と藤山寛美』増補改題」小林信彦新潮文庫1996年4月1日初版発行 「この作品は平成4年3月新潮社より刊行された『植木等と藤山寛美 喜劇人とその時代』に、書き下ろしの第三部「伊東四郎」を増補し、改題した。」と巻末にある。 2021年…

萩尾望都「一度きりの大泉の話」はやはり衝撃の本と言わざるを得ない

「一度きりの大泉の話」萩尾望都2021年4月30日初版発行河出書房新社1800円+税 ある日、書店の目立つ棚に、萩尾望都「一度きりの大泉の話」という美しい書籍を発見した。ネットで話題になっていたのは、ぼんやり目にしていた。カバーは麗しいエドガーのイラ…

日本で一番素晴らしい青春映画といえば、やっぱり「の・ようなもの 」

一番好きな日本映画は何ですか、と問われた際、なんと答えるべきか。全然、誰にも聞かれないが、実は答えを用意してある。 1981年公開の森田芳光監督の商業デビュー作「の・ようなもの」だ。 洋画なら「フェーム」なのだが、この2本は似ている。 どちらも青…

一番好きな映画は「フェーム」

一番好きな映画は何ですか、と問われた際、なんと答えるべきか。全然、誰にも聞かれないが、実は答えを用意してある。 1980年公開のアラン・パーカー監督作品「フェーム」だ。 ニューヨークの芸術高校を舞台に、ショービジネスの世界を目指す若者たちの群像…