本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

2022-01-01から1年間の記事一覧

「ヘルドッグス」で岡田准一のかっこいい暴力と狂った坂口健太郎を見よ

深町秋生の原作「ヘルドッグス 地獄の犬たち」ファンなので、映画版「ヘルドッグス」を見てきた。岡田准一主演のヤクザアクション映画だ。岡田准一演じる兼高は元警官で、関東最大のヤクザ組織に潜入し、会長の十朱(MIYAVI)の秘密をつかむというのがミッシ…

その後のテレビドラマデイズ2022夏◎家庭教師のトラコ 最終回

●家庭教師のトラコ(日本テレビ 水曜ドラマ 22時から) 家庭教師のトラコを狂言回しにして、3つのホームドラマを展開するという流れだと思って見ていたが、最終回まで見て分かったのは、そんな私の考えはまったくの的外れだったということだ。 3つの家庭の…

さかなクンの半生を、のん主演で、という奇跡「さかなのこ」

私は女優のんのファンで、さらに沖田修一監督の「横道世之介」(2013年)が好き、といったわけで「さかなのこ」は映画館でチラシを見つけて以来、大いに期待していた。そんな条件であるから、私にとって映画「さかなのこ」は面白いに決まっているのだ! 「さ…

ちばてつやが描くみすゞの世界「わたしの金子みすゞ」

わたしの金子みすゞちばてつやちくま文庫2022年9月10日初版発行880円+税 ちばてつやのブログ「ぐずてつ日記」は、巨匠らしからぬ手作り感あふれる朴訥な日記で、にじみ出る人柄の良さが偲ばれ、愛読している。 淡々としているものの、ちばてつやは現役の作…

その後のテレビドラマデイズ2022夏◎ユニコーンに乗って 最終回

ユニコーンに乗って(TBSテレビ 火曜ドラマ 22時から)放送終了 NHKの朝ドラ「半分、青い」(2018年)は録画して見ていたが、いまでも消せない一本がある。それは、漫画家となったヒロインがやがてスランプに陥り、マンガ作品がつまらなくなる中、幼馴染が知…

ゴールディ・ホーンのキュートさに痺れよ「ファール・プレイ」

私の好きな女優はゴールディ・ホーンなのだが、その魅力が大いに発揮されている映画の代表が1978年の「ファール・プレイ」である。監督は才人コリン・ヒギンズ。 公開当時、映画館で見た際は、ゴールディ・ホーンが異様にキュートなロマンチックなサスペンス…

蔓延するご清潔な安心・安全に慄け! 映画「激怒」

残念なことに間もなく閉館する(2022年9月19日とのこと)ディノスシネマズ旭川で映画「激怒」を見た。 高橋ヨシキ氏の企画・脚本・監督作ということで、いったいどのような映画なのか気になっていた。 高橋ヨシキ氏は雑誌「映画秘宝」のアートディレクター…

暴力に魅せられた男たちが行き着くのは(地獄)か(煉獄)か(天国)か「天国の修羅たち」

天国の修羅たち 深町秋生 角川文庫 2022年8月25日初版発行 760円+税 2022年9月16日公開の映画「ヘルドックス」の原作は、2017年9月にKADOKAWAから単行本として刊行された深町秋生「地獄の犬たち」である。この小説は2020年に加筆修正され「ヘルドックス 地…

ダメ刑事イーストウッドの逆襲劇「ガントレット」

遠い昔、はるかかなたのテレビの世界では、月曜日とか水曜日とか日曜日とかの夜9時から洋画劇場というプログラムがあって、様々な映画が放映されていた。クリント・イーストウッド主演の西部劇やアクション映画は人気があったから、よく放送されていたものだ…

いまさらながら東出昌大について考える

2012年の映画「桐島、部活やめるってよ」のキャストのトップに表示されるのは、ポスターでも大きく顔が出ている神木隆之介であるが、物語的な主人公ということでは東出昌大演じるヒロキ君ということになるだろう。神木演じる映研部員は「桐島」が部活を辞め…

ダメ男映画の金字塔「評決」。アル中ポール・ニューマンに痺れよ!

結局のところ、私が好きになる映画のジャンルって、青春映画かダメ男映画なのではないか。といったわけで、1982年のポール・ニューマン主演の裁判劇「評決」。監督は巨匠シドニー・ルメット! ファーストシーンは酒呑みながらピンボールをたしなむポール・ニ…

小林信彦による1981年の笑いの現場リポート「笑学百科」

笑学百科 小林信彦 新潮文庫 1985年7月25日初版発行 400円 古本屋で「笑学百科」を発見した。文庫版「日本の喜劇人」同様、いつの間にか紛失して、また読んでみたいと思っていた本だ。 「笑学百科」は1981年2月から6月まで夕刊フジに連載されたものをまと…

悲しいニュース◎ディノスシネマズ旭川閉館

コロナの前からだって、そんなに頻繁に映画館へ出掛けていたわけではないが、コロナの世の中になった2020年以降、映画館で映画を見る頻度は下がった。それはなにも私だけではなかったようだ。 スガイディノスという会社が運営するシネコン・ディノスシネマズ…

字幕、電車、深津絵里。森田監督90年代の復活「(ハル)」

90年代に入ると、あまり森田芳光映画を劇場に見に行かなくなってしまった。森田監督自身、映画監督としては不調の時期だったらしく、1992年に「未来の想い出 Last Christmas」を発表して以来、4年間作品を世に出さなかった。そんなわけで、1996年、4年ぶり…

テレビドラマデイズ2022夏◎初恋の悪魔

初恋の悪魔(日本テレビ 土曜ドラマ 22時から) 松たか子、松田龍平、満島ひかりなどが共演するというので見たテレビドラマ「カルテット」(2017年)が面白かったので、坂元裕二という脚本家の名前を覚えた。「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年)はうっか…

テレビドラマデイズ2022夏◎家庭教師のトラコ

家庭教師のトラコ(日本テレビ 水曜ドラマ 22時から) 積極的に見ようと思っていなかったのだけど、つい怖いもの見たさで録画したのが「家庭教師のトラコ」である。「家政婦のミタ」など、ちょっと変なドラマをつくる遊川和彦の脚本で、「家庭教師のトラコ」…

テレビドラマデイズ2022夏◎ユニコーンに乗って

ユニコーンに乗って(TBSテレビ 火曜ドラマ 22時から) NHKの朝ドラ「半分、青い」(2018年)は、中盤の漫画家編が良かったのだが、後半、扇風機を作り始めてから失速した印象がある。ただ、ヒロインを演じた永野芽郁という魅力的な女優を知ることができたの…

テレビドラマデイズ2022夏◎鎌倉殿の13人

鎌倉殿の13人(NHK大河ドラマ) 私は歴史が苦手であり、NHKの大河ドラマもほとんど見たことがない。さらに三谷幸喜脚本ドラマも積極的には視聴していない。にもかかわらず、2022年初頭の第一回目からNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をとりあえず録画していた…

テレビドラマデイズ2022夏◎ちむどんどん

気が付くとテレビドラマをたくさん見ている。 ちむどんどん(NHK朝の連続テレビ小説) 鎌倉殿の13人(NHK大河ドラマ) ユニコーンに乗って(TBSテレビ 火曜ドラマ 22時から) 家庭教師のトラコ(日本テレビ 水曜ドラマ 22時から) 初恋の悪魔(日本テレビ 土…