本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

いまさらながら東出昌大について考える

 2012年の映画「桐島、部活やめるってよ」のキャストのトップに表示されるのは、ポスターでも大きく顔が出ている神木隆之介であるが、物語的な主人公ということでは東出昌大演じるヒロキ君ということになるだろう。神木演じる映研部員は「桐島」が部活を辞めようが、学校へ来てなかろうが、自分の好きなことをやっているので、ブレない。野球部のキャプテンもブレない。

 「桐島」が部活を辞める、ということで激しく葛藤するのは、東出演じるヒロキ君であるが、東出昌大の演技は大げさではなく、映画の中のヒロキ君は、大きな体でただ突っ立っているだけのように見える。行かない野球部の大きなバッグを抱え、ブラブラと校内を歩き、たいして面白くなさそうに校庭の隅でバスケに興じている。素晴らしい。

 「桐島、部活やめるってよ」出演のあと、東出昌大NHKの朝ドラ「あまちゃん」で若き日の大吉さんを演じ、つづく朝ドラ「ごちそうさん」ではヒロイン杏の夫役をゲット。そのうえ、実際に杏と結婚し、世間をあっと言わせた。順調な役者稼業に見えたところで、週刊文春による不倫報道、杏との離婚。その後もやることなすこと週刊誌でバッシングされ、事務所をクビになったとかなんとか加熱気味に報道された。

 浮気はあまり褒められたことではないが、日常的に世間一般で行われていることであり、一部の極悪な人間の所業というほどのものではない。ここまでの袋叩きは、気の毒に感じられた。

 不倫騒動が始まる前だが、長澤まさみ主演のテレビドラマ「コンフィデンスマンJP」に出ていた東出昌大を見たが、ここでのほとんどセリフ棒読み演技に、なにか大物感を感じていたので、なおさら、スキャンダルによる仕事の激減っぷりが、とても残念に感じられた。

 基本的に東出くんは、ちょっと何考えているか分からずにボーっと突っ立っている、とかその大きな体を持て余すように当惑しているとか、そういう佇まいが大変に魅力的だ。「ごちそうさん」でも、女性としては背の高い杏と二人で佇む姿が印象的だった。Wikipediaによれば、杏の身長は174cmで、東出昌大は189cmとのこと。物理的にも大物ではないか。 それにしても、なぜ東出昌大はあんなにバッシングを受けたのだろうか。ネットの記事を目にするたびに不思議だった。これと全く同じ印象を持ったのは、皇族の結婚に関する小室さんバッシングだ。

 東出昌大の多情は、周囲の関係者にとっては様々メイワクでモンダイなのかもしれないが、残念ながら知り合いでもなく関係者でもない私には、まったく関わりのないことのように思えるのだが。同じように、やんごとなき家族の問題に関しても。

 私はスクリーンやテレビ画面での東出くんを見たいのであって、東出くん本人と付き合いたいわけではない。わざわざ自分の生活に一切関わりにならないであろう人を非難する記事を書き綴る情熱とは、いったいなんなのだろうか。正義感?

 

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