本と映画の埋草ブログ

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埋草日記◎NHK朝ドラの広末涼子と、ベッキーが暴れる「初恋」

現在放映中のNHKの朝ドラ「らんまん」最新話に広末涼子が出演した。

不倫報道が過熱しているなか、出演場面をカットせず放映したNHKの判断にホッとする。広末は主人公(神木隆之介)の母親役で、病弱なため早い段階で亡くなり退場。その後、不倫報道で話題が沸騰した広末だが、もう出演シーンはないだろうから、NHKさん安心だろうな、なんて意地悪に思っていた。

本日の出番は中盤の見せ場というべき主人公の婚礼シーン。宴の最中、祖母・松坂慶子が幻想で広末の微笑む姿を見つめる、という3秒くらいのショットだ。カットしようと思えばできたはず。しかし、さらにその後、松坂慶子が昔を回想するシーンにも広末の姿があった。1分くらいのシーンで、広末にはセリフもあり、物語的には重要で美しい場面と思える。

正直な感想を述べれば、ことさら広末涼子の演技が鬼気迫っていたなどとは思わない。しかし「あ、広末、出てる!」というだけで感動できた。編集で切れないことはなかったはずだが、あった方が物語全体の質の向上に貢献していたと思う。

たかが不倫ごときで女優の出演場面を放送しないのは間違っている。広末には(そのほかの俳優陣にも)不倫などは当たり前、という存在になっていただきたい。

 

2019年の三池崇史監督作品「初恋」をレンタルDVDで観る。この映画、タイトルにまったくそぐわないバイオレンス映画で、とにかく女優ベッキーが凄まじいとの評判だったのだが、見たら本当に女チンピラを演じるベッキーが最高に素晴らしかった。主演は窪田正孝と小西桜子だが、ヤクザの染谷将太による計画がどんどん狂っていく様が面白い。