本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

テレビドラマデイズ2022夏◎ユニコーンに乗って

  • ユニコーンに乗って(TBSテレビ 火曜ドラマ 22時から)

 NHKの朝ドラ「半分、青い」(2018年)は、中盤の漫画家編が良かったのだが、後半、扇風機を作り始めてから失速した印象がある。ただ、ヒロインを演じた永野芽郁という魅力的な女優を知ることができたので、見たかいがあったと思う。

 なので、以降、永野芽郁の出ているテレビドラマをいくつか見たが(ムロツヨシが父親役のコメディや、ムロツヨシが上司の警官コメディなどなど)、残念ながら、グッとくるものに出会っていない。といったわけで、西島秀俊が共演の「ユニコーンに乗って」はどうだろうか、とこのドラマを見始めた。

 永野芽郁演じるヒロインは、家が貧しかったために希望どおりの教育を受けることはできなかったが、起業家をこころざし、教育系ITベンチャー企業をたちあげる、という設定だ。その会社を舞台にしたお仕事ドラマなのだろうか。

 私が子供ころ好きだったテレビドラマの一つに「高原へいらっしゃい」(1976年)というリゾートホテルが軌道に乗るまでを描いたドラマがあって、この「ユニコーンに乗って」もそんな感じのドラマなのかもしれない、そんなドラマだったらよいなあ、と期待した。

 でも実際見ていくと、なんか違うような気がしてきた。新世代の永野たちと、アナログ派のおじさん西島秀俊との世代ギャップギャグをメインにした物語なのだろうか。いや、そんなわけない。永野芽郁杉野遥亮(この方は、このドラマで初めて知った)のほのぼの恋愛ドラマなのか。

 なんかこう、いまひとつ緊張感とリアル感のない進行具合。先端IT企業が舞台なのに、エピソードとしてはセクハラおやじに甘く見られたヒロインが危機に陥るとか、徹夜で頑張ってピンチを切り抜けるとか、なんか新しさがない。ちょっといい感じのエピソードを積み上げて、ヒロインたちの「良い人感」を伝えて、良いドラマっぽい感じを醸し出そうとしているみたいに見えてしまった。

 ヒロインたちが設立した会社にとって、物語的に何がゴールとなるのであろうか。きっと、最終回の直前に、会社は無くなってしまうような気がする。最終回、永野と西島秀俊は信頼できるビジネスパートナーとして新しい目的に挑戦するのであった、という感じだろうか。いやいや、こんな陳腐な展開で進むはずはない。

 いずれにせよ、永野芽郁は相変わらず可愛いので、物語が面白くなることに期待して、見続けることにしよう。

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