本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

悲しいニュース◎ディノスシネマズ旭川閉館

 コロナの前からだって、そんなに頻繁に映画館へ出掛けていたわけではないが、コロナの世の中になった2020年以降、映画館で映画を見る頻度は下がった。それはなにも私だけではなかったようだ。

 

 スガイディノスという会社が運営するシネコンディノスシネマズ旭川が2022年9月に閉館する。

 

 ちょっと前にスガイディノス民事再生手続きに入ったとの報道を目にし、一時閉館していたのも知っていたから、驚くというよりも、ああ、そうなのか、と淋しい気持ちになった。

 一時的な閉館後、7月初旬になって、「こちらあみ子」を見るためにディノスシネマズ旭川へ行った。上映作品本数が減り、劇場の雰囲気が少し寂しく感じた。ちなみに、「こちらあみ子」を旭川で上映したのはディノスだけだ。

 2階のボーリング場は、もうずいぶん前に閉まっていたし、1階のゲームセンターも以前とは人出が違っているように感じられた。コロナの影響が大きいとはいえ、それ以前から徐々に衰えていたのかもしれない。

 私が子供のころ、旭川で映画が見られるのは駅周辺だった。一番大きなスクリーンで洋画を上映していたのは須貝が経営する旭川劇場で、5条にあった。その後、旭川劇場の姉妹館が6条の須貝ビル地下にできた。グランドシネマとシネマアポロン。当時、映画館というのは大きくてお客がたくさん入るものと思っていたので、初めてシネマアポロンへ入ったときは、その小ささに驚いた。まだミニシアターという言葉は知らなかった。シネマアポロンで初めて見た映画は「宇宙戦艦ヤマト」だったか「春男の翔んだ空」だったか。などと、つい感傷的になって昔のことをあれこれ思い出してしまった。

 

 かつて旭川の6条にあった須貝ビルは、ボーリング場やゲームセンターなどがある旭川を代表する娯楽の殿堂だった。駅から6条通りの須貝ビルまでは結構距離があって歩かなければならないのだが、その遠さも含めて楽しかったなあ。

 いずれにせよ、ディノスシネマズ旭川閉館のニュースは淋しい。歳を取ったせいか身近でも良くない出来事ばかりだし、世間のニュースも酷いものばかりだ。どんどん世の中が悪くなっていく一方のように感じられる。そんななかのディノス閉館である。もう今後、楽しいことなど何一つ起こらないに違いない!

 

 最後にひとこと。無くなった雑誌「映画秘宝」スタッフの高橋ヨシキ氏が監督した「激怒」という映画が間もなく公開されるが、メジャー系の作品ではないため旭川では見られないだろうと諦めていた。ところが、なんとディノスシネマズ旭川で公開されるとのこと。見に行かねば。

 

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