本と映画の埋草ブログ

本と映画についてあまり有意義ではない文章を書きます

アリー my love_メモ◎003「恋愛方程式」[The Kiss]

 2話目に登場した「ケイジ&フィッシュ法律事務所」のクライアント候補でイケメンのロナルド・チーニー氏とアリーとのデートのお話がこの回のメイン。
 というわけで、アリーはイケメンのドナルド氏とのデートに臨み、別れ際ロナルド氏はアリーのほっぺにキスをする。
 大人の男女がデート終わりでほっぺにチュ?!
 というのは違うだろう、そんなの男じゃないだろう! とアリーの不満が大爆発して……
 というのが全編にわたり主張される。

 もうひとつは「ケイジ&フィッシュ法律事務所」が抱えた裁判の話。
 こちらはテレビ局を解雇された女性キャスターが、その解雇は不当だとしてテレビ局を訴えるという裁判。
 アリーはビリーの妻ジョージアと組んでこの裁判を担当する。
 テレビのニュース番組の女性キャスターはベテランで優秀だが歳を重ね容姿は衰えている。そして、突如、解雇されてしまうのだ。局側は、現実にテレビ局は視聴率を取らねばならず、仕方ないとの見解。
 テレビ局の重役は証言する。私は解雇に反対だが、アメリカは愚民の国であり、内容は無くとも見栄えのする若くて綺麗な、つまりは裸を見たくなるような女性を画面に出さねばならず、愚民に迎合しなければならないのだ、と。
 ちょっとわかりやすい悪役だな。
 いずれにせよ、アリーとジョージアがコンビを組むという事態に、周囲はハラハラドキドキするという展開。

 アリーたちは、敵の弁護士から40万ドルの和解金の話を持ちかけられる。凄い好条件だが、女性を見た目で値踏みするような裁判内容に憤っているアリーはこの話を蹴ってしまい、裁判は判決に持ち込まれる。はたして……!

 ところで、アリーとロナルド氏の恋の行方だが、アリーはフラれることになる。
 塵芥収集車から廃品もろとも投げ出されるアリーの姿、という、おなじみのCGギャグ!

 というわけで、元恋人ビリーに愚痴をこぼす。そこで理想を語るアリー。「仕事で成功して、お金持ちになって、結婚して。子供は三人。夜、旦那様に足をさすってもらう……。だけど、見て、髪も思い通りにならない!」
 男性と対等に渡り合わねばならぬ過酷な職場でバリバリのキャリアウーマンがふと漏らす、ささやかな夢!

 さて、ちょっと弱気になったアリーであったが、裁判での弁論がうまく進み、裁判後、ハイになったアリーは自分を袖にしたロナルド氏のオフィスに乗り込み啖呵を切る。
 「なによ意気地なし。フリフリのエプロンの従順な奥さんが欲しいなら、けっこうよ、ゴマンといる。だけど、手ごたえのある女が良いのなら、努力して。その価値はある筈よ」
 かっこいい、と言わざるを得ない。